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「深夜の開店だから無理」「終電が終わってから堺に行くのが難しい」「深夜なのに行列がすごいから…」
本店のハードルはかなり高い。
行くのが難しかった人々にとって噂に聞く「大吉」が、その正体を広く知られることになった日が07年の6月27日、なんこめオープンの日だった。
お母さんを中心に3人の兄弟とその家族が25年に渡り、仕事終わりの市場の人々、遠方からも駆けつける食欲旺盛な若者たちの胃袋を満たしてきた天ぷら専門店。
本店は堺の魚市場の一角。
今は亡きご主人が魚屋で働いていた縁で構えた店だ。
開店時間は深夜1時から午前9時頃まで。
その立地条件や営業時間から、多くの人にとって幻の存在だったことは言うまでもない。天ぷらの注文はそれぞれの客が伝票に書き込んで渡す、ごく庶民的なスタイルで本店と同じ。注文が通ってから目の前でカラリと軽く揚げられるのも、てんこ盛りの大根おろしが入ったちょっと甘めの天つゆも同じ。
ネタが魚介から肉、野菜まで日替りで30種ほど。
一品100円から、目一杯食べても三千円もあればおつりがくる気軽な値段も同じ。
「一キロで二杯とちょっとしかとられへん」と、実は儲けにならないうまみの濃いアサリの味噌汁も、その殻を床に落としていいのも同じ。
「床にアサリの殻を捨てられへんのやったら、残念やけど出店は無理やわ」と、出店を見送りかけたという逸話の残るスタイル。
もちろん、なんこめからのOKが出たから、こうして今がある。


さて深夜の名店にとっても、昼や夕方の営業は初めてのこと。
昼には野菜の天ぷら定食、魚の天ぷら定食、卵でとじた天丼とランチメニューが用意され、夜には毎日来ても飽きないようなアテやおかずにと日替りの惣菜が登場した。
「守るところと、新しくするところがある。本店だけなら、気付くことのなかった面白さがあるね」と、なんこめ店の切り盛りをする兄の津本繁徳(つもと・しげのり)さん。
本店よりもかなりこざっぱりした店構えでも、「ええ素材をがっと仕入れて、がっと売り切る」威勢の良さは同じ。
庶民派天ぷらの醍醐味は、昼にも間違いなく受け継がれている。
| 天ぷら 大吉 |
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| 電話 | : | 06-6644-2958 |
| 営業時間 | : | 昼11:00~14:00(LOなし) |
| 定休日 | : | 毎週月曜日 ※祝日の場合は翌日 1月1~6日休、2月第1月火連休、5月第2月火連休、8月定休以外に盆休み3日間、11月第3月火連休 |
| ※営業時間、定休日につきましては、都合により変更となる場合がございます。 | ||