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小山薫堂(こやま・くんどう)、四十二歳。
放送作家であり、〈なんばこめじるし〉のネーミング・プロデューサーでもある彼がなぜたこ焼き屋まで手掛けることになったのか。
天草出身で東京育ちの彼が関西人に認められるたこ焼き屋を作ろうとすること自体、かなり無謀な計画だ。
「僕は本当にたこ焼きが好き。かのジョエル・ロブションは、まん丸な日本のたこ焼きは料理の小宇宙だと言ってました。タコ焼きって素晴らしい」。
意気揚揚と語る彼が目指すのは“関西人にも認められる究極のたこ焼き”。
小山はある時、たこで街おこしをしている郷里・天草有明のタコ街道を訪れた。
ここにはたこ焼きはもちろんタコ天丼、酢ダコ丼などたこ料理も多くタコチリ丼は特に小山のお気に入り。
そんな中でも特に彼の気を引いたのが「びっくり焼き」なる直径七センチの巨大たこ焼きだった。
中身にはたこの他に貝柱やわかめ、コーンなども入ったいわば丸いお好み焼きといった感じ。
これを作るには鉄板の別注品が必要だ。
そう直感した彼はそこで教えてもらった名古屋の鉄板専門店へすぐさま鉄板の注文に飛んだ。
まだたこ焼きが完成していないのに、だ。
一方、たこ焼き制作班の研究は進む。
タレも粉も最高級品を使ったたこ焼きはどうだろう。
う~ん、いまいちジャンク感に欠ける。


土星の輪みたいに羽のついたたこ焼きは?
でもどうやってひっくり返すんだ?
試行錯誤を繰り返す中で、彼がこれだと感じ取ったのは白子のように外はカリカリ、中身はトロっとしたたこ焼き。
高級な食感を想うがあまり、彼は嵐山吉兆の徳岡氏や龍吟の山本氏など名店のご主人に意見を求める。
「究極のたこ焼きって出来ないですかね?」「はぁ?」。
迷走が続く中で、今度はついにたこ焼きソングを作ろうと彼は思い立った。
くどいがまだたこ焼きが完成していなのに、だ。
かつて横山ノックが歌っていた『ガンバレ!たこやきちゃん!』という歌をホフディランがおしゃれにアレンジ、歌は歌手になりたかった三十八歳のサラリーマンが担当するという。
さらに店舗を仕上げてくれる一流デザイナーも決まった。小山薫堂の『たこやきらぼ』の準備は、外堀から着々と進んでいる。
まだ、たこ焼きが完成していないのに、だ。
追伸
上記は、なんこめ文庫『皿にこめた人生』取材当時の文章です。「たこやきらぼ」では難産の末、ようやくメインメニューのたこやきが完成しました。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げています。
| たこやきバール たこやきらぼ |
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| 電話 | : | 06-6644-2663 |
| 営業時間 | : | 平日 |
| 定休日 | : | 不定休 |
| ※営業時間、定休日につきましては、都合により変更となる場合がございます。 | ||