諸々承知いたしましたとは? そもそもどんな意味か?
「諸々承知いたしました」とは、相手からの情報や要求を全て理解し、了解したことを表す表現です。具体的には、「諸々」は「いろいろなこと」「様々なこと」を指し、「承知いたしました」は「了解しました」「理解しました」という意味です。
この表現は、相手からの指示や要望に対して、自分がそれらを全て受け止め、了承したことを表現する際に使われます。相手の意図や要求を逃さずに理解し、自分が責任を持って対応することを示す丁寧な表現として使用されます。
例えば、ビジネスシーンにおいては、上司やクライアントからの指示や要求に対して、「諸々承知いたしました」と返答することで、相手に対する敬意や真摯な態度を示すことができます。また、プロジェクトや業務の報告などで、複数の内容について理解と了承を示す際にも使用されることがあります。
ただし、「諸々承知いたしました」という表現はややフォーマルなニュアンスを持っており、特に目上の人や公的な場面で使用されることが多いです。
「諸々承知いたしました」のビジネス例文
以下に「諸々承知いたしました」の使い方とビジネスシーンでの例文をいくつか示します。
例文①ミーティングでの了解の表明
上司: 「今後のプロジェクト計画について、こちらで調整を行っていきます。」
自分: 「諸々承知いたしました。計画に基づいてタスクを進めていきます。」
例文②クライアントからの要望への了承
クライアント: 「納品日を早めていただくことは可能でしょうか?」
自分: 「諸々承知いたしました。納期を調整し、可能な限り早めに対応いたします。」
例文③社内での指示への了解
上司: 「今後、営業戦略を見直す必要があります。君にその調査をお願いしたい。」
自分: 「諸々承知いたしました。営業戦略の調査を行い、報告書を作成します。」
例文④チームメンバーへのタスク割り当て
プロジェクトリーダー: 「各自、次回のミーティングまでに報告書を作成してください。」
自分: 「諸々承知いたしました。各自が担当する報告書の作成に取り組みます。」
例文⑤新規プロジェクトへの参加への了承
上司: 「新規プロジェクトに参加してもらえますか?」
自分: 「諸々承知いたしました。プロジェクトに参加し、最善の結果を出すために全力を尽くします。」
これらの例文は、「諸々承知いたしました」を使ったビジネスシーンでの具体的な使い方の一部です。重要な指示や要望に対して敬意を示し、自身が責任を持って対応することを表現するために使用されます。
参考:諸々承知いたしましたの言い換え語のおすすめは?ビジネスやカジュアルに使える類義語のまとめ!
「諸々承知いたしました」を使うときの注意点
「諸々承知いたしました」を使う際の注意点をいくつかご説明します。
注意点①適切なタイミングで使用する
「諸々承知いたしました」は、相手からの指示や要望に対して全てを了承したことを表現する表現です。適切な場面や状況で使用することが重要です。重要な指示や要求があった際に使い、相手に対する敬意や責任を示すようにしましょう。
注意点②内容を理解して使用する
「諸々承知いたしました」は、相手からの情報や要求を全て理解したことを示す表現です。ですので、相手からの指示や要望を正確に理解し、全てを受け止めていることを確認してから使用しましょう。誤解や勘違いがある場合は、適切な質問や確認を行い、誤解を避けるようにしましょう。
③適切なフォーマルな場面で使用する
「諸々承知いたしました」はややフォーマルな表現ですので、一般的な日常会話やカジュアルな場面では使われません。目上の人や公的な場面など、相手に対して敬意や真摯な態度を示す必要があるビジネスシーンで使用されることが一般的です。
④話し手の立場や役割を考慮する
「諸々承知いたしました」は自分が相手の指示や要求に対して了承する意思を示す表現です。自分が責任を持ち、実行する立場や役割を持つ場合に使用することが適切です。
これらの注意点を念頭に置きながら、「諸々承知いたしました」を使うことで、相手に対する敬意や責任を示すことができます。
適切なタイミングで使用し、相手の意図や要求を正確に理解した上で使うようにしましょう。
参考:【例文あり】ビジネス文書・メールで頻出!「諸々」の意味と正しい使い方
ビジネスで使える丁寧な諸々承知いたしましたの【類語・言い換え】
ビジネスで使える「諸々承知いたしました」の類語や言い換えをいくつかご紹介します。以下に例文と共に示します。
①了解いたしました(りょうかいいたしました)
上司: 「このプロジェクトの進捗状況を報告してください。」
自分: 「了解いたしました。プロジェクトの進捗状況を報告いたします。」
②承知いたしました(しょうちいたしました)
チームリーダー: 「次回のミーティングは来週水曜日に行います。」
自分: 「承知いたしました。来週水曜日にミーティングを予定いたします。」
③確認いたしました(かくにんいたしました)
取引先: 「契約内容について確認をお願いします。」
自分: 「確認いたしました。契約内容を再度確認し、返答いたします。」
④受け取りました(うけとりました)
メール送信者: 「添付ファイルを受け取り次第、ご確認ください。」
自分: 「受け取りました。添付ファイルを確認いたします。」
⑤承諾いたしました(しょうだくいたしました)
上司: 「新しいプロジェクトに参加してもらえますか?」
自分: 「承諾いたしました。新しいプロジェクトに参加します。」
これらの表現は、「諸々承知いたしました」と同様に丁寧な表現であり、相手に対して敬意や責任を示すものです。ビジネスシーンで適切なタイミングで使用し、相手の指示や要求に対して了解や確認の意思を示しましょう。
参考:「諸々承知いたしました」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈
諸々承知いたしましたのカジュアルな【類語・言い換え】
ビジネスにおけるカジュアルな言い換え
「諸々承知いたしました」のカジュアルな類語や言い換え表現をいくつかご紹介します。以下に例文と共に示します。
わかりました(分かりました)
上司: 「明日までにレポートを完成させてください。」
自分: 「わかりました。明日までにレポートを完成させます。」
了解しました(りょうかいしました)
チームメンバー: 「今後のスケジュールを調整してほしいです。」
自分: 「了解しました。スケジュールを調整します。」
おっしゃる通りです(おっしゃるとおりです)
取引先: 「契約書の内容についてご確認ください。」
自分: 「おっしゃる通りです。契約書の内容を確認いたします。」
必ず対応します(かならずたいおうします)
上司: 「クライアントの要望に対して対応してください。」
自分: 「必ず対応します。クライアントの要望に応じます。」
承知しました(しょうちしました)
チームメンバー: 「次回の会議は場所が変更になりました。」
自分: 「承知しました。次回の会議の場所変更を把握しています。」
これらの表現は、「諸々承知いたしました」をよりカジュアルなニュアンスで表現するものです。日常会話やカジュアルなビジネスシーンで使用されることが一般的です。相手に対して敬意や責任を示しつつも、より軽やかな口調で返答することができます。
日常生活におけるカジュアルな言い換え
日常生活で使える、もう少しカジュアルな表現をいくつかご紹介します。
わかった(分かった)
友人: 「明日、映画に行こうと思ってるんだけど、都合はどう?」
自分: 「わかった。都合を調整して行こう。」
オーケー(OK)
家族: 「夕食は7時にしましょうか?」
自分: 「オーケー。7時に夕食を用意するよ。」
理解(りかい)
友人: 「今日の予定が変更になったんだけど、合流場所を教えてくれる?」
自分: 「理解。合流場所を教えるから、少し待ってて。」
やっておく(やっておく)
家族: 「ゴミ出しをお願いできる?」
自分: 「やっておくよ。ゴミ出しは任せて。」
了解(りょうかい)
友人: 「今週の土曜日、遊びに行かない?」
自分: 「了解。土曜日に遊びに行こう。」
これらの表現は、日常生活で使えるよりカジュアルな表現です。友人や家族との会話など、リラックスした雰囲気の中で使用することが一般的です。相手との関係性や状況に合わせて、適切な表現を選びましょう。
諸々承知いたしましたの横文字・カタカナ英語の言い換え語のおすすめ
「諸々承知いたしました」の横文字やカタカナ英語の言い換えはいくつかあります。以下にいくつかの例を示します。
・アンダースタンドしました(Andāsutando shimashita)
・オーケーです(Ōkē desu)
・了解しました(Ryōkai shimashita)
・わかりました(Wakarimashita)
・インフォメーションを受け取りました(Infomēshon o uketorimashita)
これらの表現は、「諸々承知いたしました」をよりカジュアルな横文字やカタカナ英語で表現したものです。日常生活やカジュアルな会話において使用されることが一般的です。相手との関係性や状況に応じて、適切な表現を選ぶようにしましょう。