「その通りです」はビジネス敬語?使い方や言い換え例文も紹介

「その通りです」の意味とは

「その通りです」という表現は、相手の発言や意見が正しい・適切であることを確認し、同意や賛同を示すために使用されます。具体的には、相手の述べた内容や意見が自分の考えや理解と一致していることを表現するために使われます。

「その通りです」という表現は、相手の主張や意見に対して反論や異論がなく、同意や承認を示す場面で使用されることが一般的です。また、会議やディスカッション、ビジネス交渉などの場で使用されることが多いですが、日常会話でも利用されることがあります。

この表現は相手に対して敬意や尊重を示す一方で、自身の意見を述べることなく受け入れることを示すため、謙虚さや協調性を表現する役割も果たします。

参考:「《その通りです》の敬語」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

「その通りです」は正しい敬語ではない?

「その通りです」は、敬語表現ではありません。この表現は比較的カジュアルな口語表現であり、相手に対して特別な敬意を示すものではありません。そのため、特に目上の方やフォーマルな場面で使用する際には注意が必要です。

ビジネスや公式な場面では、より敬意を示す表現を使用することが望ましいです。具体的には、「了解しました」「承知いたしました」「ご指摘ありがとうございます」などの敬語表現が一般的です。相手に対して適切な敬意を示すために、敬語を適切に使用することが重要です。

参考:「その通りです」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「その通りです」の使い方【例文あり】

「その通りです」という表現の具体的な使用シーンと例文をいくつかご紹介します。

ビジネス例文①ミーティングやディスカッションでの同意表明

A: 「この提案はコスト削減につながると考えます。」

B: 「その通りです。実施してみましょう。」

ビジネス例文②相手の意見や要望に対する賛同

A: 「今後、サービスの品質向上に注力するべきです。」

B: 「その通りです。顧客満足度を向上させるために取り組みましょう。」

ビジネス例文③上司からの指示に対する了解の示し方

上司: 「明日までにレポートを完成させてください。」

私: 「その通りです。期限までに提出いたします。」

ビジネス例文④プレゼンテーションでの発表内容への賛同

スピーカー: 「市場調査の結果、需要は増加傾向にあります。」

参加者: 「その通りです。需要が拡大するチャンスと捉えましょう。」

ビジネス例文⑤ビジネス交渉での合意確認

A: 「契約の詳細については次回のミーティングで確認しましょう。」

B: 「その通りです。次回のミーティングで詳細を話し合いましょう。」

これらの例文は、「その通りです」という表現を使用する具体的なシーンを示しています。相手の意見や指示に同意し、賛同を示す際に使われます。ただし、適切なタイミングや文脈で使用することが重要です。

参考:【その通りです】と【ご認識の通りです】の意味の違いと使い方の例文

「その通りです」の上司や目上に使うときの注意点

「その通りです」と上司や目上の人に対して使用する際の注意点を具体的に説明します。

適切な敬意と謙虚さを持つ: 上司や目上の人に対しては、敬意を持って接することが重要です。言葉遣いや態度に注意し、謙虚さを忘れないようにしましょう。

一貫性を保つ: 上司や目上の人の指示や意見に対して「その通りです」と言う場合、自分の前提や立場と整合性があることを確認してから使用しましょう。一貫性を保つことで、信頼性と尊重を示すことができます。

必要に応じて簡潔に補足する: 「その通りです」と言っても、相手が自分の意見や考え方を理解しているか確認するため、必要に応じて簡潔に補足や説明を加えることがあります。ただし、冗長にならないように注意しましょう。

適切なタイミングで使用する: 「その通りです」は相手の発言に対して同意を示す言葉ですが、場面や状況によっては他の表現や意見を述べるべき場合もあります。適切なタイミングで使用し、相手の意見を尊重しながらも自身の立場を適切に伝えることが大切です。

適度なバランスを保つ: 「その通りです」と頻繁に使用することは、自身の主体性や独自の意見を示さない印象を与える可能性があります。適度なバランスを保ちながら使用し、自身の考えや意見を適切に表現することが重要です。

これらの注意点を意識しながら、「その通りです」と上司や目上の人に対して適切に使用することで、尊敬と協調性を示すことができます。

参考:「その通りです」の意味と使い方、類語「ご認識の通りです」との違い、英語表現

「その通りです」をビジネスシーンで使う場合の例文

「その通りです」という表現をビジネスシーンで使用する具体的な例文を、いくつかのシーンに分けてご紹介します。

ミーティングやディスカッション:

上司: 「今後、営業戦略を見直していく必要があります。」

私: 「その通りです。市場の変化に応じて戦略を見直していきましょう。」

上司からの指示に対する了解:

上司: 「明日までにプレゼンテーション資料をまとめてください。」

私: 「その通りです。明日までに資料を完成させます。」

目上の人からの提案に対する賛同:

目上の人: 「社内研修の内容を見直しましょう。」

私: 「その通りです。研修プログラムを改善してより効果的に実施しましょう。」

プレゼンテーションでの発表内容への同意:

スピーカー: 「新製品の特徴を強調するために広告キャンペーンを展開します。」

参加者: 「その通りです。広告キャンペーンで顧客への訴求力を高めましょう。」

ビジネス交渉での合意確認:

A社代表: 「契約の詳細について再確認しましょう。」

B社代表: 「その通りです。契約内容を再確認し、双方にとってメリットのある契約を締結しましょう。」

これらの例文は、ビジネスシーンで「その通りです」という表現を使用する場面を具体的に示しています。相手の意見や指示に同意し、協調性を示すために使用されます。ただし、適切な文脈や状況で使用することが重要です。

参考:「その通りでございます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「その通りです」のビジネス英語表現

「その通りです」のビジネス英語表現と具体的な例文をいくつかご紹介します。

That’s correct.

翻訳: それは正しいです。

Exactly.

翻訳: まさにそうです。

You’re right.

翻訳: ごもっともです。

I agree.

翻訳: 同意します。

I concur.

翻訳: 私も同感です。

I understand and agree.

翻訳: 理解し、同意します。

I acknowledge your point.

翻訳: ご指摘を了解します。

You’re absolutely correct.

翻訳: 完全に正しいです。

I couldn’t agree more.

翻訳: それ以上同意できません。

I’m on the same page.

翻訳: 同じ考えです。

これらの例文は、「その通りです」と同様に、相手の意見や発言に同意や賛同を示すビジネス英語表現です。適切なシーンや状況で使用し、相手とのコミュニケーションを円滑に進めることが重要です。

参考:「その通りです」は敬語ではない?類語とビジネスメールを学ぶ

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